矢崎選手の佐渡アイアンマンレースレポート
毎年恒例、矢崎選手の佐渡決戦記!!
目頭が熱くなる内容です!!
レース
シーズン最大の目標である佐渡国際トライアスロンに今年も出場。
これまでの大会は全て佐渡のための調整試合、いざ決戦の時!
毎日の酷暑のため前日に予定されていたジュニア部門は急遽中止、本大会の方も距離短縮等危ぶまれてましたが無事開催。
過去大会の経験を活かしつつ改善を重ね準備して来ました。
前日
ランコースの下見とバイクの補給の検討。
ランコースは昨年と同じ海岸沿いの往復。ただし一回の往復距離が昨年の倍の一周10キロ強。エイドステーションの場所が異なるため入念にチェック。直線距離が伸びるため前を行く選手の確認もしやすくなると予想。
バイクボトルは昨年モルテン500ml×3+OS-1×1、OS-1一本だけでは酷暑のバイクコースを乗り切れないので急遽出展していたモルテンのブースで750mlボトル2本を購入→モルテン1500mlを確保しつつOS-1を2本に。いつもの塩飴も勿論準備。
スイム
当初、酷暑のためウエットスーツは任意の筈がクラゲ大量発生のため急遽推奨に。自分はスイムが苦手なためフルスーツですが袖無しを着用した選手がかなりやられていた模様。
波は穏やか、ただし水温は高め。トイレの列が例年より長く試泳が出来ずスタート地点ギリギリでウエット着るハプニング有り。水で濡らすと着やすくなるので海に浮かべてついでに潮の流れを確認。
前回から取り組んでいた腰を浮かす泳法に加え今回は呼吸の回数を減らし水の抵抗を軽減。
集団に積極的に混ざり体力を押さえつつ前進。
2周目からは選手の間隔がバラけ自力で泳ぐ場面が増える。自分と同じペースで泳ぐ選手に積極的に食らい付きバトルにならない様に並走、着実にゴールを目指す。
スイムのフィニッシュゲートを通過しウエットスーツを脱いだ後昨年同様あらかじめ装備したアームカバーの海水をシャワーで流す。
いよいよバイクへ。酷暑の佐渡はここからが本番!
スイム 1:25:12(454位)
バイク
日本最長佐渡一周190㎞。
今回も相棒のcervelo P Seriesで参戦。
猛暑のためアームカバーとレッグカバー装備で冷却+日焼け防止、エネルギーはモルテン750ml×2+アミノサウルス×8、水分と塩分補給はOS-1×2とありったけの塩飴。被り用の水はOS-1飲み切った後エイドでボトルをもらう。
今回はDHバーのポジションを徹底的に調整、空気抵抗を減らすため顔に近づけ、長期戦に備え呼吸を楽にするため彩湖の時より少し幅を広げる。
新兵器として店長さんに進められたパナレーサーの決戦用タイヤAGILEST FASTとmagene TPUチューブを前後両方に装備。
前半Z坂通過まではペースを押さえ中盤からギアを上げる作戦。温存中でも改善したDHポジションとタイヤとチューブの相乗効果で順調に順位を上げる。
ただ高い気温のため例年より体力を奪われやすい。多めのモルテンのお陰でエネルギー切れの心配は無いがOS-1は早くも一本消費、早々に被り水のボトルをエイドでもらい身体を冷やす。
細かいアップダウンは上りは頑張らずに淡々と、下りは全力を心がけ勢いを活かす。
Z坂も無理に他の選手を抜かす事は考えず乗り切る。暑さで気力体力のダメージが大きいため、今回、昨年より手前の90㎞地点でコーラ解禁!いよいよギアチェンジ!
AGILEST FASTとTPUチューブの組み合わせの効果は絶大でトップスピードに乗るまでの切れが段違い。とにかく感触が軽い。ペダルを踏んだ力がダイレクトに地面に伝わる感触が有り面白いようにバイクが進む。
100㎞通過した辺りで沿道の応援の方から「君の順位110位!」との知らせを受け更に順位を上げるべくペースアップ、小佐渡(佐渡島の下半分)に入ると追い風になりバテ気味の前半とうって変わり快調に飛ばす。いつものランパートよろしく前走者を発見したら食らい付き抜かすを繰り返し前へ。
小木坂のヒルクライムの前にトイレに立ち寄り戦闘準備。Z坂同様一定のペースで上り、下りの時はガン漕ぎ。ラスト10キロ地点でランに向けての体制を整える際にも巡行速度は衰えず更に前走者を捉える。
酷暑の中今までの佐渡のバイクパートのセカンドベストを出してフィニッシュへ。
今回のタイヤとチューブの効果は今まで店長さんの勧めて下さったパーツの中でもピカ一でした!間違いなくお勧めです!本当にありがとうございました!
バイク 6:06:11(45位、通過順位67位)
ラン
前回に続き海岸沿いの往復42.2㎞、遮るもの無しの直射日光直火焼き。
いよいよ得意のランパート。戦闘開始前に一番最初の本部前エイドで頭から水を被る!
今回往復の回数が減り一周あたりの距離が伸びたため前走者の確認が容易に。高温の中脚を止める選手も多いがそれでも時々見える上位選手はいいペースで進んでいる。そしてそれを横目で見る度に「あれに食らい付こう!」と闘志が湧く!
いつも通り前走者に次々食らい付き、エイドでは確実に止まり持参した塩をなめコーラを飲み全身に水を被る。
抜かす→塩なめる→コーラ飲む→水被るをひたすら繰り返しリズムを組み立てる内に、彩湖の大会で知り合ったランパートの強者の選手と再会。お互いに健闘を称えあい力をもらう。
2周、3周と順調に順位を押し上げ、4周目に入ると流石にダメージが蓄積され両脚が攣りかける……!何度経験しても佐渡の終盤には地獄が待っている。基本に立ち返り姿勢を正しなるべく脚の力を抜いた後ラストスパート!ここまで来れば後は何人抜かしたかよりも自分との戦い。
最後の力を振り絞り無我夢中でゴールへ!!
ラン 3:26:03(4位)
トータル11:03:17
総合18位 年代別1位
総括
今回強豪選手の年代の変り目の運も有り初めて1位を獲ることが出来ました。ゴール直後では全く確認も実感も出来ませんでしたがリザルトを確認した今でも信じられない思いです。
トータルタイムとしては11時間を切れませんでしたが酷暑の中最後まで戦い抜く事が出来ました。勿論運だけでは有りませんが今までの継続に対して神様がご褒美をくれた気分です。
長年夢見てた目標を叶える事が出来ました。今日までサポートして下さった店長さんに厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。来週の土日にお礼と報告を兼ねてお店にお伺いします。