【レースレポート】E-VAX活動報告矢崎選手:2024佐渡国際トライアスロン大会

2024佐渡国際トライアスロン大会

毎年恒例、矢崎選手の佐渡トライアスロン参戦記

いつものようにボリュームたっぷりでお送りいたします。

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レース名:2024佐渡国際トライアスロン大会

種目 Aタイプ(スイム4.0㎞、バイク190㎞、ラン42.2㎞)

気温29℃

リザルト スイム1:26:27(416位)バイク7:02:42(236位)ラン3:26:15(5位)

トータル 12:01:17

結果 総合58位(年代別13位)

一年の総決算の本大会に今年も参加、台風接近の騒ぎの中幸運にも佐渡島ではほぼ影響なく無事開催されました。

前日準備

ランコース下見+バイク試運転、スイム会場のチェック。例年とスタート前の導線が変わりボディナンバーとスイムチェックが一体化され一度通過すると戻れない。そのためスイム会場浜辺の仮設トイレの位置を入念に確認。

装備で例年と違う点は二つ。

①暑さ対策

バイクとランで使用するカーフスリーブを冷感タイプに変更。ランではネックカバー装備、並びに塩分補給用の塩として液状タイプを携帯、個体だと頭から水を被る際に濡れてしまいダメになりやすいので。

②カフェイン補給の追加。今回のバイクのAS及びWSではボトルでのコーラ手渡しが廃止、なのでメダリストのカフェイン200を幾つか携帯。

バイクチェックでは前日電動ディレイラーの充電の具合がイマイチとの事で輸送を依頼したショップの店員さんが新品のバッテリーと交換。ランコース下見の試走では問題なく動作していたが…。

スイム

4km(2km×2)

昨年トイレで苦労したので今年はナンバーチェックを早目に済ませスイム会場内の仮設トイレへダッシュ。軽量化後ウエットスーツ着用、海で胸元や袖口から水をたっぷり入れ馴染ませる。

波は穏やか、水温はやや高め。

1周目は集団に混ざり体力を押さえつつ肘を立てる、手足呼吸のリズムを合わせる、キックは軽め等いつものルーチンを守りつつ前へ。

2周目で選手の間隔がバラけても前で泳ぐ選手に積極的に食らい付きひたすらコバンザメで。

スイムのフィニッシュゲートを通過後シャワーでウエットスーツを脱ぐ→アームカバーとカーフスリーブを濡らす。ここまでは順調。

スイム 1:26:27(416位)

バイク

佐渡ほぼ一周190㎞。

今回も相棒はサーベロPシリーズ、昨年よりハンドルの高さを少し下げ空気抵抗軽減+長丁場に備えDHバーの肘の角度を緩めに調整。

エネルギーはモルテン750ml×2+アミノサウルス×8、OS-1×1、ウルトラミネラルタブレット×1、加えてカフェイン200×2、隙間の余裕が減ったので今回は塩飴ではなく食塩直舐め。被り用の水はOS-1飲み切った後ASでボトルをもらう予定。

今年からWSではボトルの受け渡しが廃止されコップで継ぎ足しなのでなるべくよらない作戦。万が一に備えミネラルタブレット3個を入れたボトルを胸に仕込む。

スタート直後戦闘開始とばかりにギアチェンジを試みるも反応無し!写真のギアからフロントもリアも変速せず!

なんと今回190㎞変速不可!バッテリー新品で前日まで動いていたのにどうして⁉︎

幸いスタート前にリアを3番目に軽いギアにしておいたのでヒルクライムは何とか乗り切れるものの平地巡航ではケイデンス100でも最高時速32㎞前後しか出せず。

仕方がないので細かいアップダウン含めて上り坂は全て頑漕ぎ→下りではDHポジションを維持して慣性頼り(踏んでもパワーが全く伝わらない)。

平地は30㎞以下に落ちない様にペダルを回すも33㎞オーバーだともう力が伝わらない。他の選手が35~40㎞巡航の中、上りでごぼう抜き→下り&平地で追い付かれ抜かれるの繰り返し、Z坂もアウター縛り。リアの大きなギアが使えずひたすら回すペダリングで足が削られサーベロの持ち味が完全に殺される。

力が有り余っているのに次々と他の選手に抜かれるジレンマを抱えながらとにかくDHポジションを維持して巡航+モルテンで確実にエネルギー補給。ひたすら我慢の時間。

体力消費を押さえるためレースプランを大幅に変更。ASだけでなく当初止まらない予定のWSに全て立ち寄り水、アクエリアス、及びコーラを確実に補給→コップや柄杓での掛水で身体の冷却に勤める。コーラ飲むのでメダリストのカフェイン200は結局未使用。

藁を掴む思いで寄ったメカニックサービスでも一つ目(水津AS)はスタッフ未到着でスルー、二つ目(小木AS)では「手の施しようがない」と言われスルー、覚悟を決めてそのまま巡航。小木坂もアウターでクリアするも下りや平地でまた追い付かれ……、想定外の大ブレーキに襲われるも何とかバイク終了。

しかしまだ終わっていない!自分にはまだ「最後の競技」が残っている!と己を奮い立たせトランジットへ。

バイク 7:02:42(236位、通過順位248位)

ラン

海岸沿いの往復コース×4(42.2㎞)。

気持ちを切り替えてランスタート、最初のエイドで頭から水を被り戦闘準備。

バイクパートでたまった鬱憤を晴らすべく序盤からハイペース(1㎞4:30)、気合いは充分!

今回導入の液状塩は頭から水を被り濡らしてもも中身が詰まる事なく補給出来るので効果的。エイド毎に塩+コーラ+水被りで調子を整えつつひたすら前へ。アームカバーやカーフスリーブ、ネックカバーも常に濡らして身体の冷却を徹底。

2周目通過して3周目中盤、膝の激痛に襲われる。恐らくバイクパートの高ケイデンス巡航の影響。基本に立ち返り以前から取り組んでいる骨盤周りから動かす走法を意識してフォームを正す、こうすればお尻の筋肉で走れる。痛みは続くものの足は動きそのまま最終周へ。

終わり良ければ全て良し!今年も佐渡を完走!

ラン 3:26:15(5位、通過順位58位)

トータル 12:01:32

総合58位 年代別13位

総括

まずは厳しい状況の中大会を開催していただいた運営の皆様に心から感謝申し上げます。

ありがとうございます。

スイムとランについてはフォームや補給の変化はあれど例年通り(スイムは密かに順位が上がってます)のレース展開でした。この二つは順当。

バイクは限られた条件の中出来る事は全てやりましたがやはり悔いは残る!

DHバーのポジション調整の徹底、胸ボトルによる空気抵抗の削減、お腹にタオルを当てての腹筋強化とペダリングの矯正、皆生のアップダウンから教訓を得たダウンヒルの改善、これ等は確かに役に立ちましたが肝心の「平地でのフルパワー封印」を覆す事は出来ませんでした。

この悔しさは来年までとっておきます!

是非リベンジせねば!!

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