鉄人 矢崎選手の新たな挑戦
目次
レース名 チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン
種 目 一般男子100㎞
コ ー ス 富士北麓公園スタート→山中湖→河口湖→西湖→精進湖をめぐる往復コース
スタート及び制限時間 朝4:30〜18:30(14時間)
天 候 晴れ
気 温 早朝8℃ 昼間21℃
リザルト 9時間37分46秒(フルマラソン通過大体3時間34分)
完走率 一般男子1856人 完走1242人 72.55%
今年度前半戦の大一番である富士五湖ウルトラマラソンに出場。
100㎞は初挑戦、脚単体のダメージは佐渡国際トライアスロン以上、何とか完走しました。
事前練習及び準備
スタート時刻が朝4:30スタート(佐渡より一時間半も早い!)なので準備で朝1時に起きる必要があるため前泊。前日は睡眠時間確保のため17:30就寝、中々寝付けないが兎に角心を落ち着け身体を休める。
起床と同時にモルテン320を少しずつ摂取、会場入りのバスや着替えの時間も利用して飲みきる。同時にカフェイン200も1本。
本大会は紙コップの供給がなくマイカップ及びマイボトルの携帯が必須、マイボトルの中身はポカリ。どちらもウエストポーチに装着。ポーチの中身は刀×10と初使用となる鎧×1、そして毎度お馴染み塩。一応塩ジェル×10も持って来たものの刀と鎧でパンパンになってしまったので断念。
スタート時刻は真っ暗なのでヘッドライトを装着。バイザーの上からゴム紐で付けるタイプで角度調整が出来るので足元も照らせる。朝と昼の寒暖差が激しいのでTシャツ二枚重ね+ポケットが沢山あるランパン、防寒のため手袋とラン用カッパを持参。脚の保護としてウルトラ用ソックス+カーフスリーブ。
シューズの選択は最後まで悩む。
練習の80㎞ではカーボン無しのシューズを使用、脚には優しいけど推進量低め。
本番ではタイムを稼ぐためカーボン入りを採用(アシックスのマジックスピード3)、佐渡や過去のフルマラソン等で何度か使用したモデル。カーボンの反発は速度のアシストとしては申し分ないが接地衝撃が懸念。100㎞の長丁場では吉と出るか凶と出るか。
覚悟を決めていざ会場入り。



以下レース内容
富士北麓公園→山中湖(0~30㎞)
先ずは順調な序盤、モルテンとカフェインのお陰で元気いっぱい。作戦として10㎞毎に刀摂取、エイドは全て立ち寄りカステラや果物等の固形物も食べる。ドリンクはタンクから自分でマイカップに注ぐ、水やポカリは必ず飲む。
ペースは1㎞4:40~4:50、ウルトラのペースとしてはやや突っ込み過ぎではあるもののカーボンシューズのおかげで自然と脚が回り10㎞50分以下のペースで巡航、11時間半どころかサブ10狙える位の「貯金」を積み立てていく。
余裕がでてきたので30㎞付近のエイドでトイレ休憩、多少並んでいるものの12分位で軽量化完了。
富士北麓公園(復路)→河口湖(行き)→西湖(行き)(30~60㎞)
38~45㎞付近で最初の山場あり、本コースで最も長い3㎞の下り坂。バイクだとあっという間でもランだと長い。ペースも1㎞4:15と全区間通して最速!フルマラソンのサブ3相当、接地衝撃も大きく両足の前太股にダメージ有り。
北麓公園から河口湖の間で市街地に入る。本大会は皆生トライアスロンと同様に交通規制が無くランナーは歩道のみ走行、当然信号ストップも有り。幾つか引っ掛かるものの長丁場なので休憩と割りきりポーチの刀とマイボトルのポカリ摂取。フルマラソン相当の42㎞地点でタイムは3時間33分、そろそろ脚が痛み出すもののまだ1㎞4:40~4:50を維持。
50㎞過ぎで初コーラと被り水、刀は変わらず10㎞毎。半分通過でタイムは大体4時間10分程、サブ10達成の貯金は50分(10㎞を60分切ればプラス、越えればマイナス)、カーボンシューズのお陰でまだ脚は回るが去年の戸田彩湖に比べてダメージ多め。55~60㎞で少しペースを落とし(1km5:30~5:50)細かいアップダウンに対応。そろそろ気温が上がってくるので手袋とカッパも外す。
精進湖→西湖(帰り)(60~80㎞)
両足前太股の痛みが本格化、キロ4分台がキツくなり平地1㎞5:30~5:50、上りでは6:30~7:00。
先ずは自分の身体の状態を確認、カーボンの反動によるダメージで前太股は激痛に襲われるもののハムストリングやふくらはぎは支障無し。バイクで重点的に使う筋肉はいけそうなのでペダリングの応用で腸腰筋を意識しつつ脚を動かす。一定のピッチを刻み淡々と前へ、63㎞地点で吉田うどん補給、この辺りになると60㎞や80㎞等短めの部門のトップ選手とすれ違う事しばしば。
歩道のコースは狭いのでお互い譲り合い時には励まし合いながら進む。68㎞で二回目のトイレ休憩、最後の軽量化を済ませてまた前へ。接地衝撃による脚の痛みは相変わらずだが事前の80㎞走と佐渡終盤の経験のお陰でまだ耐えられる。
この辺りで本大会と佐渡トライアスロンとの違いを悟り始める。
佐渡は最初に苦手なスイムから入りバイク、そしてランで追走するので常に前の選手の背中を
追い続ける攻めの走り。富士五湖は最初に目標を定め余剰タイムの貯蓄を積み重ね、ダメージが大きくなる後半で自分に何が出来るか問いかけながら進む守りの走り。
例えば下りだと衝撃でかくて上りの方がましなので少し頑張って見よう、常に富士山が間近の雄大な景色で気分転換しよう、歩幅を細かくして腕を振り一定のピッチを刻もう等兎に角自分と向き合う場面多々あり。タイムの貯金は上りでは諦め平地や下りで出来る限りで行う。1km6分を少しでも切れば良い位の感覚で進み身体の力を抜く(1km5:30~6:30)。
河口湖(帰り)→富士北麓公園(ゴール)(80~100㎞)
ここからは全く未知の世界、走った分だけ自己最長距離。両前太股のダメージは特大、脚だけでなく腕や腰にもダメージ有り。エイドでは被り水とコーラ、クエン酸コンク、エナジードリンク等出てくるものを片っ端から取り込み果物にかぶり付く。佐渡ですら経験のない脚全体の痛みを気力で押さえ込み歩くまいともがきながらラスト10km。ここからはもうタイムの貯金は出来ずいよいよ余剰分を使う時(1km6:10~7:30)。
最終盤で難所の連続、全コースでも数少ない未舗装路から始まり市街地の信号ストップ(もはや赤での休憩を身体が求めている)、そして本大会最大の難所である95~98㎞地点の上り坂3㎞!38~45㎞地点で最速タイムを出した下りがそのまま登りに。未舗装の凹凸を踏みしめ信号待ちでマイボトルのポカリを飲み干しラスト5㎞!携帯した刀は全て使いきり満を持して鎧投入!最後の活力を得たところで長い長い坂をひたすら登る(1㎞8:30~9:15)。
後2㎞!これまでのどの大会よりも長い2㎞!最後は下り坂を過ぎて競技場へ…、かつてこれ程下り坂を恨めしいと思った事は無い!ダメージと痛みは推して知るべし。
残り1㎞でようやく競技場へ、ゴールゲートが少しずつ少しずつ近づき……、ゴールテープを切り……、完走メダルを首からかけていただき……、振り向いたゲートの先の富士山の何と美しかった事!スタート直後は真っ暗で何も見えませんでした。全身の痛みと完走メダル、そして富士山の姿を目にした時ようやく富士五湖100㎞を制覇した実感が沸いてきました。
ゴールタイム 9時間37分46秒



総括
タイムとしては当初の目標11時間半を大幅に上回るサブ10達成!初100㎞としては上出来!!佐渡前のラン練習としても充分どころかお釣りが来る。
反省点としてはシューズの選択とペース配分、そして起伏に対する対策。登りは結構行けるが下りでのダメージを押さえる必要有り。
ウルトラマラソンでは専門のシューズも要検討。入りはそこそこ(1㎞5:00)で一定ペースを守る方が後半後半の伸び代がありそう。専門のシューズで足を保護しつつ坂道練習もやるべきかも、階段と実際の坂道はやはり違う。
富士五湖が一段落したので今後は佐渡に向けてのバイクとスイムの練習を再開します。
次の大会は7月頭の鎌倉材木座海岸のオープンウォーター、得意種目の次は苦手種目の克服を目指します。




